こんにちは。今日のビジネスキャリアアップでは、
コロナショックの影響を受けた、2020年の転職市場の
状況について、コラムをお届けをしていきます。
新型コロナウイルスが日常生活に大きく影響し、
転職しよう、転職活動を始めよう
と考えていた方々も急な変化で
不安を感じていることでしょう。
今、
転職を取り巻く状況が
どのように変わっているのかお伝えします。
また、
外出自粛などで
自宅で過ごす時間が増える今だからこそ、
転職の準備をていねいに行えます。
腰を据えて取り組める転職の準備として、
自分とキャリアを
見つめなおしてみてはいかがでしょうか。
目次
<市況に敏感な外資系コンサルティングファームの採用が減少>
不況の気配にもっとも敏感な
外資系コンサルティングファームにおいて、
採用数を絞る傾向になっているようです。
コンサルティングファームの依頼主となる大手日系企業は
3月を期末に設定していることが多く、
その時点で契約更新・保留を決断する企業が多いですが、
そこで保留となった案件が多いようです。
実際、SNSでアベイラブルが増えていると
話題になっています。
これがクライアント企業の期末に合わせた
単なる有休休暇ならよいのですが、
ここ数年は、
コンサルティングの案件が増えていたこともあり、
周辺では、
休みを取りたくても取れないという
悲鳴のほうが多数聞かれていました。
そのため、
アベイラブルの増加は余剰人員が社内に増えたと思います。
外資系コンサルティングファームでは、
この数年、
数百人単位の大規模な新卒採用が行われてきましたが、
2020年の採用数を増やしてしまうと、
アベイラブルな人材が増えてしまうため、
採用の減少が予想されています。
<大企業の未経験、ポテンシャル求人が減少する可能性!>
コンサルティングファームへ
支払われる予算が削られたということは、
大手企業が緊縮財政に入ったと予想します。
いつ新型コロナウイルス感染症が
沈静化するか見えないこの状況で、
出費を減らすのは合理的な判断でしょう。
緊縮財政中の企業は、
採用人数も絞る傾向にあります。
おそらく企業は、
即戦力の人材の採用は続けますが、
業界未経験者へのポテンシャル採用は、
激減すると予想したほうがよいでしょう。
転職エージェントとして勤める社員は、
転職活動を急ピッチで支援しています。
おそらく今が最後に
未経験者を転職先へねじこめる時期で、
これを過ぎてしまったら、
スキルのない中途や、
部署の異なる転職は難易度がかなり高くなる
とあせりを見せています。
私自身も、
会社員として働いた経歴があるため
いくつか転職エージェントと
つながりが残っていますが、
ここ数年ほど音信不通だったエージェントから
急に複数連絡が来ています。
転職エージェントは、
転職を支援して手数料を貰うビジネスですから、
今ノルマを達成しないと売上が立たないのでしょう。
<転職するならラストチャンスだが困難な道!>
最近、
新型コロナウイルスに対する自社の反応に失望し、
転職したいという方が増えました。
・高齢者の家族のためリモートワークをしたいと相談したが、
高齢者の家族をどこかへ引っ越しさせろと言われた
・幹部社員だけリモートワークで、
現場社員だけなぜか出社させられる
・4月にも入って、未だに飲み会をやっている
確かに失望させられるであろう理由であり、
転職したい気持ちは理解できます。
しかし、
転職の間口はどんどん狭まっています。
転職で飛び込むならラストチャンスですが、
転職後に険しい道を進む覚悟も必要となってきます。
不況では社内稟議が厳しくなり、
大規模プロジェクトが、
小さなテストプランにとどまったり、
すでにある案件の継続だけになったりで、
転職者のスキルを積めるチャンスが減ってしまいます。
転職者は最初の数年でスキルを積めなければ、
キャリアで苦労しやすくなります。
私のまわりでも、
外資系コンサルティングファームへ
転職する方はいらっしゃいますが、
いずれも過去に同業界の経歴があるなど歴戦の方ばかり。
<転職するならできるだけ早めの行動を!>
現時点では、
未経験業界・職種への転職はおすすめしづらい状況です。
もし転職を検討されるのでしたら、
できるだけ早く動き、
同業界や同じ職種での転職にとどまるのがおすすめです。
企業がコンサバに動くときは、
我々もコンサバにキャリア形成すべきです。
リーマン・ショック期に、
コンサルティングファームに勤めていた方は、
あのときの傷痕がなければ、
自分もまさか採用がなくなったり、
レイオフがあるかもしれないなんて
警戒できなかっただろうと言っています。
確かに、私が新卒のとき、
コンサルティングファームの新卒採用人数は、
企業によって10名前後まで絞られたこともありました。
この数年は、
転職市場は好景気が続いていましたので、
みなさんもまさかと感じられるかもしれません。
ですが、
警戒しておいて損をすることはありません。
自分のキャリアを守り育てるために、
最大限の対策を取ってください。